鉄筋コンクリート床スラブの振動性状について
以上, 種々の状態にある鉄筋コンクリート床版の振動の様態を調べ, 通常, 計測値と理論値間に差違を生じ易い幾つかの要因を取り上げ, その影響量について検討してきたが, その要点を列挙すると次の如くである。(1)大梁にのみ囲繞された床版の場合, 梁, 柱の変形が床版の振動性状に及ぼす影響は, 比較的小さく, 周辺固定床版の振動解に梁心スパンを採用して, その近似解とすることができるが, 梁内法スパンをとると, 大きな誤差を生ずる。(2)小梁付き床版の場合, その振動解に及ぼす各構造要素の影響は極めて顕著で, 単一床版を周辺固定と見做した場合とは全く異なる性状を示す。(3)在来用いられている寸度の...
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Published in | 日本建築学会論文報告集 Vol. 273; pp. 13 - 23 |
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Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本建築学会
1978
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