ミクストリアリティによる博物館展示システムの提案

本研究の目的は,ミクストリアリティ(MR)技術を博物館の展示に応用し,1)MR型展示システムと 2)推定支援型展示手法を提案することであった.本研究では,国立科学博物館新館の恐竜コーナーを研究事例の対象としたシステムを開発した.このシステムは,MR型展示の機能として,生体復元された恐竜の3DCGを化石骨格標本に合成させて提示でき,また,そのコンテントは恐竜の解説だけでなく,推定支援型展示の機能として,重さや皮膚の模様などを推定しながら見学するという内容であった.評価調査の結果,3DCGの安定性については問題点が指摘されたが,これらの展示手法については高い評価が得られた....

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Published in日本教育工学会論文誌 Vol. 30; no. Suppl.; pp. 45 - 48
Main Authors 稲葉, 利江子, 芝崎, 順司, 有田, 寛之, 真鍋, 真, 近藤, 智嗣
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本教育工学会 2006
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ISSN1349-8290
2189-6453
DOI10.15077/jjet.KJ00004964202

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Summary:本研究の目的は,ミクストリアリティ(MR)技術を博物館の展示に応用し,1)MR型展示システムと 2)推定支援型展示手法を提案することであった.本研究では,国立科学博物館新館の恐竜コーナーを研究事例の対象としたシステムを開発した.このシステムは,MR型展示の機能として,生体復元された恐竜の3DCGを化石骨格標本に合成させて提示でき,また,そのコンテントは恐竜の解説だけでなく,推定支援型展示の機能として,重さや皮膚の模様などを推定しながら見学するという内容であった.評価調査の結果,3DCGの安定性については問題点が指摘されたが,これらの展示手法については高い評価が得られた.
ISSN:1349-8290
2189-6453
DOI:10.15077/jjet.KJ00004964202