導電性高分子

いわゆる導電性高分子は有機物であり,多結晶的ないし非晶質的であるにもかかわらず,最高で104S・cm-1もの高い電気伝導度を有する新しい材料として,ここ10年間,盛んに研究されている物質である.現在の時点で実用化の例はまだないが,無機半導体のドーピングとは全く異なった機構による,ドーピングー脱ドーピングを利用したプラスチック電池の試供品が発表されるなど,他の素材にはない特性を生かしな,さまざまな応用が考えられている.基礎的な面での,最近の研究を展望する....

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Published in応用物理 Vol. 56; no. 11; pp. 1460 - 1465
Main Author 白川, 英樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 応用物理学会 1987
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Summary:いわゆる導電性高分子は有機物であり,多結晶的ないし非晶質的であるにもかかわらず,最高で104S・cm-1もの高い電気伝導度を有する新しい材料として,ここ10年間,盛んに研究されている物質である.現在の時点で実用化の例はまだないが,無機半導体のドーピングとは全く異なった機構による,ドーピングー脱ドーピングを利用したプラスチック電池の試供品が発表されるなど,他の素材にはない特性を生かしな,さまざまな応用が考えられている.基礎的な面での,最近の研究を展望する.
ISSN:0369-8009
2188-2290
DOI:10.11470/oubutsu1932.56.1460