Levofloxacinの胆嚢組織及び胆汁中移行に関する臨床的検討
キノロン系抗菌剤Levofloxacin (Ofloxacinの光学活性L体) の胆嚢組織及び胆汁中移行を検討した。 1. 胆石症にて手術施行患者に対して本剤100mgを手術2~3時間前に投与した。術中採取した肘静脈血中濃度は0.20~1.05μg/mlであり, 同時間における胆嚢組織内濃度は0.34~159μg/g, 脂肪組織内濃度は0.07~0.26μg/g, 胆嚢胆汁中濃度は1.8~12.2μg/ml, 胆管胆汁中濃度は1.4~5.8μg/mlであった。 2. 総胆管結石症にてTチューブドレナージ施行例に対して本剤100mgを投与し, 胆汁中移行を経時的に検討した。その結果, 本剤の胆汁...
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Published in | The Japanese Journal of Antibiotics Vol. 45; no. 3; pp. 253 - 257 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
1992
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0368-2781 2186-5477 |
DOI | 10.11553/antibiotics1968b.45.253 |
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Summary: | キノロン系抗菌剤Levofloxacin (Ofloxacinの光学活性L体) の胆嚢組織及び胆汁中移行を検討した。 1. 胆石症にて手術施行患者に対して本剤100mgを手術2~3時間前に投与した。術中採取した肘静脈血中濃度は0.20~1.05μg/mlであり, 同時間における胆嚢組織内濃度は0.34~159μg/g, 脂肪組織内濃度は0.07~0.26μg/g, 胆嚢胆汁中濃度は1.8~12.2μg/ml, 胆管胆汁中濃度は1.4~5.8μg/mlであった。 2. 総胆管結石症にてTチューブドレナージ施行例に対して本剤100mgを投与し, 胆汁中移行を経時的に検討した。その結果, 本剤の胆汁中濃度は投与2~4時間後12~2.4μg/ml, 4~6時間後1.3~3.5μg/ml, 6~12時間後1.3~2.4μg/mlを示した。 |
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ISSN: | 0368-2781 2186-5477 |
DOI: | 10.11553/antibiotics1968b.45.253 |