仮設住宅の居住環境改善に関する問題発見および問題解決

阪神淡路大震災,雲仙普賢岳災害等,近年の日本は甚大な自然災害を被っている。住宅を失った被災者の応急的住居がいわゆる「仮設住宅」であるが,その居住環境等が災害の度に問題視されている。主査は指導している建築学を専攻する学生とともに,この問題を市民共有の身近な課題ととらえ,被災者との交流を通した問題発見と,その問題解決として仮設住宅の模型製作および改善策の提案を行い,展示会やインターネット等による情報発信を通じて,市民に問題意識を定着させる啓蒙活動を試みている。なお一連の活動には参加する学生に対する教育的意義を見いだすことができる。したがって本稿は実践記録および教育論文として執筆されている。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in住宅総合研究財団研究年報 Vol. 27; pp. 309 - 319
Main Authors 諫見, 泰彦, 前田, 知恵子, 塚原, しずか, 吉本, 幸代, 秋田, 恵, 保利, 美奈子, 寺原, 伊都花, 瀬山, 久美子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般財団法人 住総研 2001
Housing Research Foundation "JUSOKEN"
Online AccessGet full text
ISSN0916-1864
2423-9879
DOI10.20803/jusokennen.27.0_309

Cover

More Information
Summary:阪神淡路大震災,雲仙普賢岳災害等,近年の日本は甚大な自然災害を被っている。住宅を失った被災者の応急的住居がいわゆる「仮設住宅」であるが,その居住環境等が災害の度に問題視されている。主査は指導している建築学を専攻する学生とともに,この問題を市民共有の身近な課題ととらえ,被災者との交流を通した問題発見と,その問題解決として仮設住宅の模型製作および改善策の提案を行い,展示会やインターネット等による情報発信を通じて,市民に問題意識を定着させる啓蒙活動を試みている。なお一連の活動には参加する学生に対する教育的意義を見いだすことができる。したがって本稿は実践記録および教育論文として執筆されている。
ISSN:0916-1864
2423-9879
DOI:10.20803/jusokennen.27.0_309