到達困難な頭蓋内シャント症例における先端の調整と 固定が可能な先端可動型マイクロカテーテルの有用性

• Published in: 神戸市立病院紀要 Vol. 63; pp. 17 - 24
• Main Authors: 笠島, 一洋, 髙原, 正樹, 小柳, 正臣, 野本, 未佳子, 福井, 伸行, 吉本, 舞, 宮田, 真友子, 太田, 剛史, 福光, 龍, 大賀, 勇範, 後藤, 正憲, 髙松, 昂央, 石川, 友美, 山元, 康弘, 徳田, 匡紀, 羽生, 敬, 冨田, ひかり, 春原, 匡
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 地方独立行政法人 神戸市民病院機構 2025
• Subjects: ノンテーパー型マイクロカテーテル; 先端可動型マイクロカテーテル; 脳動静脈シャント
• ISSN: 0286-455X; 2434-7590
• DOI: 10.32301/kobecityhospital.63.0_17

病変到達が困難な脳動静脈シャント疾患に中間カテーテルとしての先端可動型マイクロカテーテルが有効だった２例を報告する。症例１．82歳女性。視野障害と眼瞼下垂で発症のdirect carotid-cavernous fistula。下錐体静脈洞から上眼静脈への急峻な角度の経路に対し先端可動型マイクロカテーテルを中間カテーテルとし上眼静脈に選択誘導した。症例２．78歳女性。眼球結膜充血と視力低下で発症のClival intraosseous AVF。下錐体静脈洞から斜台の骨内シャント迄の経路に向きの異なる急峻な屈曲に対し先端可動型マイクロカテーテルの先端角度調整と固定が血管選択性向上と遠位到達のサポート力向上に有用だった。