当院における貯血式自己血輸血の現状とその周術期同種血輸血に及ぼす影響について

最近, 同種血輸血による輸血後感染症, 同種免疫反応そしてGVHDの防止のため手術症例に対し自己血輸血が導入されている1)~5). 秋田大学医学部附属病院輸血部では1989年12月より院内自己血の日赤血と同様な管理を開始した. それと同時に自己血輸血の導入を院内で積極的に推進してきた結果, 自己血輸血症例数は増加してきている. そこで, 今回は当院における貯血式自己血輸血の現状を分析するとともに, 各手術術式での同種血準備量, 使用数などを調査し, 自己血輸血の周術期輸血療法に及ぽす影響, 問題点についても検討を加えたので報告する....

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 39; no. 3; pp. 569 - 574
Main Authors 面川, 進, 能登谷, 武, 長井, 郁子, 渡辺, 世志子, 中川, 世津子, 戸部, セイ, 盛, 直久, 吉岡, 尚文, 三浦, 亮
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会 1993
日本輸血学会
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Summary:最近, 同種血輸血による輸血後感染症, 同種免疫反応そしてGVHDの防止のため手術症例に対し自己血輸血が導入されている1)~5). 秋田大学医学部附属病院輸血部では1989年12月より院内自己血の日赤血と同様な管理を開始した. それと同時に自己血輸血の導入を院内で積極的に推進してきた結果, 自己血輸血症例数は増加してきている. そこで, 今回は当院における貯血式自己血輸血の現状を分析するとともに, 各手術術式での同種血準備量, 使用数などを調査し, 自己血輸血の周術期輸血療法に及ぽす影響, 問題点についても検討を加えたので報告する.
ISSN:0546-1448
1883-8383
DOI:10.3925/jjtc1958.39.569