オブジェクト指向プログラミングによる再帰的開水路網モデルの構築とXML による記述

開水路網の中に開水路のみでなくさらに小さな開水路網をも含むような, 再帰的な開水路網モデルをオブジェクト指向プログラミングの手法で構築し, Java 言語で実装した. 具体的には,「開水路網」と「開水路」オブジェクトとの関係にコンポジットパターンを適用して, 再帰的構造をモデル化した. そしてブリッジパターンを応用して, 開水路網の構造と計算機能を分離し, モデルの汎用性と再利用性を高めた. このモデルの適用例として, 不定流計算のプログラム例を示した. さらに, XML の再帰的な文書構造を応用した開水路網の記述方法を提案し, それにもとづいて計算機上に開水路網を再構築し, その結果をXML...

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Published in土木情報利用技術論文集 Vol. 17; pp. 71 - 82
Main Authors 椎谷, 成孝, 池田, 裕一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2008
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ISSN1349-1040
1884-913X
DOI10.2208/journalac2003.17.0_71

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Summary:開水路網の中に開水路のみでなくさらに小さな開水路網をも含むような, 再帰的な開水路網モデルをオブジェクト指向プログラミングの手法で構築し, Java 言語で実装した. 具体的には,「開水路網」と「開水路」オブジェクトとの関係にコンポジットパターンを適用して, 再帰的構造をモデル化した. そしてブリッジパターンを応用して, 開水路網の構造と計算機能を分離し, モデルの汎用性と再利用性を高めた. このモデルの適用例として, 不定流計算のプログラム例を示した. さらに, XML の再帰的な文書構造を応用した開水路網の記述方法を提案し, それにもとづいて計算機上に開水路網を再構築し, その結果をXML 文書として出力できるプログラムが, 容易にコーディングできることを示した.
ISSN:1349-1040
1884-913X
DOI:10.2208/journalac2003.17.0_71