気分障害による休職後に復職・就労継続している労働者のレジリエンス
目的:気分障害による休職後に復職・就労継続している労働者のレジリエンスを明らかにする。 方法:気分障害による休職後に復職・就労継続している労働者8名を研究参加者とし,半構造化面接により収集したデータを質的記述的に分析した。 結果:研究参加者は,【就労継続を重視した病気との折り合い】をつけ,【就労の意味のリフレーミング】や【就労継続可能な環境の調整】によって就労することの意味や就労環境に対する認識を変化させていた。また,就労継続できていることや新たな就労への向き合い方により【就労継続での肯定的な側面の認識】が可能となり,就労継続していることが明らかとなった。 結論:気分障害による休職後の就労継続...
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Published in | 日本看護研究学会雑誌 Vol. 43; no. 5; pp. 5_847 - 5_855 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本看護研究学会
20.12.2020
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Summary: | 目的:気分障害による休職後に復職・就労継続している労働者のレジリエンスを明らかにする。 方法:気分障害による休職後に復職・就労継続している労働者8名を研究参加者とし,半構造化面接により収集したデータを質的記述的に分析した。 結果:研究参加者は,【就労継続を重視した病気との折り合い】をつけ,【就労の意味のリフレーミング】や【就労継続可能な環境の調整】によって就労することの意味や就労環境に対する認識を変化させていた。また,就労継続できていることや新たな就労への向き合い方により【就労継続での肯定的な側面の認識】が可能となり,就労継続していることが明らかとなった。 結論:気分障害による休職後の就労継続支援においては,症状マネジメントスキルの獲得,就労に向き合う姿勢や職場の人間関係の意味を検討すること,就労環境への肯定的な認知を促す機会を提供するという支援の方向性が示唆された。 |
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ISSN: | 2188-3599 2189-6100 |
DOI: | 10.15065/jjsnr.20200408094 |