卒業を控えた看護大学生のキャリア成熟と影響要因

目的:卒業を控えた看護大学生のキャリア成熟とその影響要因について明らかにする。方法:卒業を控えた看護大学生に対して,キャリア成熟とその影響要因について無記名自記式質問紙調査を実施した。結果:有効回答数228を分析対象とした。卒業を控えた看護大学生のキャリア成熟得点の総合計の平均値は104.88±13.40(中央値105)であった。キャリア成熟の下位尺度は〈自律性〉の得点が最も高く,次いで〈関心性〉,〈計画性〉であった。社会人経験,相談相手や役割モデルの存在,インターンシップへの参加により,キャリア成熟得点の総合計は有意に高値であった。結論:卒業を控えた看護大学生は,看護職に関心を持ち,自律的に...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 47; no. 4; pp. 4_871 - 4_877
Main Authors 山田, 加奈子, 竹下, 美惠子, 社本, 生衣
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 20.10.2024
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Summary:目的:卒業を控えた看護大学生のキャリア成熟とその影響要因について明らかにする。方法:卒業を控えた看護大学生に対して,キャリア成熟とその影響要因について無記名自記式質問紙調査を実施した。結果:有効回答数228を分析対象とした。卒業を控えた看護大学生のキャリア成熟得点の総合計の平均値は104.88±13.40(中央値105)であった。キャリア成熟の下位尺度は〈自律性〉の得点が最も高く,次いで〈関心性〉,〈計画性〉であった。社会人経験,相談相手や役割モデルの存在,インターンシップへの参加により,キャリア成熟得点の総合計は有意に高値であった。結論:卒業を控えた看護大学生は,看護職に関心を持ち,自律的に行動できていたが,看護師としての将来の展望を見据えられていない者もいることが示唆された。キャリア成熟に影響を与える要因は,相談相手や役割モデルの存在,インターンシップへの参加であった。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20230921238