血液培養検体採取時のコンタミネーションに対する皮膚泡洗浄剤効果
目的:血液培養検体採取時のコンタミに対する泡洗浄剤の効果を検証する。方法:単施設の準実験研究である。調査1では救急外来の患者300名を,80%エタノール+10%ポビドンヨード(PVI群),80%エタノール+1%クロルヘキシジン(CHG群),泡洗浄剤+80%エタノール+1%クロルヘキシジン(泡洗浄群)に,調査2では病棟・外来の患者3,265名をCHG群と泡洗浄群に振り分け,両調査でコンタミ率とコンタミ菌を比較した。結果:コンタミ率は,調査1ではPVI群:12.5%,CHG群:6.5%,泡洗浄群:1.5%,調査2ではCHG群:7.2%,泡洗浄群:1.6%で,各調査において泡洗浄群は優位に低かった(...
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Published in | 日本看護研究学会雑誌 Vol. 45; no. 1; pp. 1_51 - 1_58 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本看護研究学会
20.04.2022
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Summary: | 目的:血液培養検体採取時のコンタミに対する泡洗浄剤の効果を検証する。方法:単施設の準実験研究である。調査1では救急外来の患者300名を,80%エタノール+10%ポビドンヨード(PVI群),80%エタノール+1%クロルヘキシジン(CHG群),泡洗浄剤+80%エタノール+1%クロルヘキシジン(泡洗浄群)に,調査2では病棟・外来の患者3,265名をCHG群と泡洗浄群に振り分け,両調査でコンタミ率とコンタミ菌を比較した。結果:コンタミ率は,調査1ではPVI群:12.5%,CHG群:6.5%,泡洗浄群:1.5%,調査2ではCHG群:7.2%,泡洗浄群:1.6%で,各調査において泡洗浄群は優位に低かった(p<.01)。コンタミ菌は,両調査でCNSが最も多く検出された。結論:皮膚消毒前に泡洗浄剤を使用したことで,皮膚の有機物や汚れが落ち,より消毒効果が得られ,コンタミ率が低下したと考える。 |
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ISSN: | 2188-3599 2189-6100 |
DOI: | 10.15065/jjsnr.20210512140 |