CT画像のモニター表示についての検証

【はじめに】 [マルチスライスCTにより得られる,高速で膨大なボリュウムデ-タを有効に利用するため,フイルム診断からモニター診断へと移行してきた。今回我々は,当院CT装置の低コントラスト分解能について視覚評価,高コントラスト分解能について視覚評価, シリンジワイヤファントム(ワイヤ径0.2mmφ)を使用したMTFで定量評価し,配信先にて出力画像を表示する診療用画像モニターに劣化なく表示されているか視覚評価したので報告する。 【使用機器】 CT;東芝製 Aquilion Cx (64チャンネルシステムCT) 表示画像モニター; 5M・2M・汎用型 画像評価ファントム;catphanファントム 【...

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Published inNihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu Vol. 60; p. 173
Main Authors 丹羽, 政美, 今村, 裕司, 高橋, 尚宏, 土屋, 大輔, 小野江, 雅之, 小森, 竜太, 西田, 知弘, 水草, 貴久, 土屋, 十次, 近松, 克修
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2011
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
Subjects
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ISSN1880-1749
1880-1730
DOI10.14879/nnigss.60.0.173.0

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Summary:【はじめに】 [マルチスライスCTにより得られる,高速で膨大なボリュウムデ-タを有効に利用するため,フイルム診断からモニター診断へと移行してきた。今回我々は,当院CT装置の低コントラスト分解能について視覚評価,高コントラスト分解能について視覚評価, シリンジワイヤファントム(ワイヤ径0.2mmφ)を使用したMTFで定量評価し,配信先にて出力画像を表示する診療用画像モニターに劣化なく表示されているか視覚評価したので報告する。 【使用機器】 CT;東芝製 Aquilion Cx (64チャンネルシステムCT) 表示画像モニター; 5M・2M・汎用型 画像評価ファントム;catphanファントム 【方法】 catphanファントムCTP515 低コントラストモジュ-ル,同様ファントムCT528高分解能モジュ-ルを撮影し, CT装置搭載モニターを基準としてSERVERを介し配信したファントム画像について,診療用画像モニターの5M・2M・汎用型モニターにて15年以上の経験年数の有する5名の診療放射線技師にて視覚評価した。 【結果】 5M・2M・汎用型モニターにおけるCT画像の視覚的劣化は認められない。ただし汎用型モニターにおいて縦横比の設定により画像の歪を生じることを認識した。 【結語】 画像の構成、512×512は1ピクセルにおける画像サイズが0.8~0.5mm程度となりそれは汎用型モニターにおいても5M高精細モニターと同様に高コントラスト領域,低コントラスト領域共に,観察可能なことが検証された。
Bibliography:2B-9
ISSN:1880-1749
1880-1730
DOI:10.14879/nnigss.60.0.173.0