漁船計測による日向灘海況情報提供システムの運用と 他海域への展開可能性

漁船計測手法は,沿岸域の海面下を含む水温や流況を細かい時空間スケールで観測可能であり,他海域への展開が期待されている.本報では,宮崎水試が運用している漁船情報を主に利用した日向灘の表層海況日報を提供するシステムを紹介し,漁船計測による海況データの収集手法が安定運用できた要因を考察する.本手法は,漁業者の作業負担がなく,安価な初期費用・維持管理費で運用できる.また,各海域での漁業形態を基に海況データの使用目的を明確にし,迅速に海況情報が漁業者へ還元される仕組みを構築することができれば,他海域においても普及する可能性が高いと考える....

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Published in沿岸海洋研究 Vol. 53; no. 2; pp. 151 - 157
Main Authors 林田, 秀一, 市川, 忠史, 渡慶次, 力, 清水, 学, 福田, 博文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本海洋学会 沿岸海洋研究会 2016
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ISSN1342-2758
2434-4036
DOI10.32142/engankaiyo.53.2_151

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Summary:漁船計測手法は,沿岸域の海面下を含む水温や流況を細かい時空間スケールで観測可能であり,他海域への展開が期待されている.本報では,宮崎水試が運用している漁船情報を主に利用した日向灘の表層海況日報を提供するシステムを紹介し,漁船計測による海況データの収集手法が安定運用できた要因を考察する.本手法は,漁業者の作業負担がなく,安価な初期費用・維持管理費で運用できる.また,各海域での漁業形態を基に海況データの使用目的を明確にし,迅速に海況情報が漁業者へ還元される仕組みを構築することができれば,他海域においても普及する可能性が高いと考える.
ISSN:1342-2758
2434-4036
DOI:10.32142/engankaiyo.53.2_151