甲状腺癌との鑑別が困難であった高齢者甲状腺結核の1例
症例は76歳,女性.これまでに結核の既往はない.10年前より近医にて慢性糸球体腎炎,高血圧と診断され治療を受けていた.しかし,徐々に腎機能が悪化し当院内科を紹介された.腎不全に対して保存的治療を行っていたが尿毒症症状が出現し内シャント造設,透析導入目的にて入院となった.二次性副甲状腺機能亢進症のスクリーニング目的に実施した甲状腺超音波検査にて,甲状腺に一部石灰化を伴う腫瘤及び多数の頸部リンパ節腫脹がみられた.甲状腺癌が疑われたため穿刺吸引細胞診を実施したが少数の濾胞上皮細胞を認めるのみで悪性所見は認めなかった.しかし,画像所見より甲状腺癌が強く疑われたために甲状腺全摘,両側頸部リンパ節郭清手術...
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Published in | 日本老年医学会雑誌 Vol. 51; no. 6; pp. 586 - 590 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本老年医学会
25.11.2014
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