農村向き常備食の研究(予備試験)

• Published in: 農産加工技術研究會誌 Vol. 4; no. 3; pp. 99 - 102
• Main Authors: 松浦, 宏之, 吉田, 幾久子
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 社団法人 日本食品科学工学会 1957
• ISSN: 0369-5174
• DOI: 10.3136/nskkk1953.4.99

1. 常備食の保存性を検討するため,ねりみそ,食酢,醤油を利用し,ねりみそ類7種,調味酢液漬け2種,醤油漬け1種を試作し,牛乳瓶,蓋付かめに肉詰めし,牛乳瓶は沸騰水中,かめは蒸気中で20～30分間加熱殺菌した。 2. 牛乳瓶詰め試料は17ケ月蓋付かめ詰め試料は7ケ月室温に貯蔵したが,各試料とも五感的に腐敗は認められなかつた。 3. ねりみそ類の組成分析,調味液汁中の細菌測定の結果から,各試料ともかなり強力な保存力を有することが認められた。 4. 以上の結果は,各試料に類する食品にライフアンの使用が可能なことを示しているものと考えられる。