東日本大震災で被災した地域スポーツクラブにおけるレジリエンスの源泉の検討 担い手のライフヒストリーを基にして

「I 問題設定」未曾有の被害をもたらした東日本大震災(2011年3月11日発生, 以下「3.11」と略す)を経て, わが国では2013年3月に「ナショナル・レジリエンス(防災・減災)懇談会」が内閣官房に設置された. その初回議事概要には「巨大地震など」の「危機を乗り越えられる『強靭性』(レジリエンス)を『オールジャパン』で身につけねばならない」(内閣官房, online1)とあり, 同年12月には「強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靱化基本法」(内閣官房, online2)が制定された. かくして, 災害をめぐるレジリエンスが国家政策として重視されるようになった...

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Published in体育学研究 Vol. 68; pp. 607 - 623
Main Author 吉田, 毅
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会 2023
日本体育・スポーツ・健康学会
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Summary:「I 問題設定」未曾有の被害をもたらした東日本大震災(2011年3月11日発生, 以下「3.11」と略す)を経て, わが国では2013年3月に「ナショナル・レジリエンス(防災・減災)懇談会」が内閣官房に設置された. その初回議事概要には「巨大地震など」の「危機を乗り越えられる『強靭性』(レジリエンス)を『オールジャパン』で身につけねばならない」(内閣官房, online1)とあり, 同年12月には「強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靱化基本法」(内閣官房, online2)が制定された. かくして, 災害をめぐるレジリエンスが国家政策として重視されるようになったのである.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.23009