維持期心臓リハビリテーション最前線

心臓リハビリテーション(心リハ)は,急性期(PhaseI),回復期(PhaseII),維持期(PhaseIII)に分類される。急性期は早期離床や合併症予防に,回復期は不安定期の心不全管理や運動耐容能の最大限の回復に尽力する医療者が存在する。一方で維持期において,心疾患を患った方が住み慣れた地域で,心疾患を再発することなく自分らしい生活を最期まで続けることに尽力する医療者も存在する。これまで「医学的評価・運動処方に基づく運動療法」が重視されてきた心リハであるが,近年では医療から介護,そして地域へと広がり,新たな時代を迎えている。心リハ指導士,心不全療養指導士や認定理学療法士などの専門資格を持つ理...

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Published in理学療法 - 臨床・研究・教育 Vol. 32; no. 1; pp. 11 - 15
Main Authors 三上, 健太, 北山, 達郎, 井澤, 克也, 甲賀, 真理
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 埼玉県理学療法士会 2025
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ISSN1880-893X
1880-8948
DOI10.11350/ptcse.32.11

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Summary:心臓リハビリテーション(心リハ)は,急性期(PhaseI),回復期(PhaseII),維持期(PhaseIII)に分類される。急性期は早期離床や合併症予防に,回復期は不安定期の心不全管理や運動耐容能の最大限の回復に尽力する医療者が存在する。一方で維持期において,心疾患を患った方が住み慣れた地域で,心疾患を再発することなく自分らしい生活を最期まで続けることに尽力する医療者も存在する。これまで「医学的評価・運動処方に基づく運動療法」が重視されてきた心リハであるが,近年では医療から介護,そして地域へと広がり,新たな時代を迎えている。心リハ指導士,心不全療養指導士や認定理学療法士などの専門資格を持つ理学療法士の活躍の場は広がり続けている。今後は,地域特性に合わせて,地域を巻き込んだ心リハ体制の構築が望まれる。
ISSN:1880-893X
1880-8948
DOI:10.11350/ptcse.32.11