側枝静脈瘤に対するRadial 2ring slim fiberを用いた血管内レーザー焼灼術:術後有害事象に関する多施設共同研究
側枝静脈瘤に対するレーザー焼灼術の治療手技を比較し,術後有害事象の発生状況を調査するために,多施設共同研究を実施した.直径1.27 mmのRadial 2ring slim fiberを,波長1470 nmのレーザー発生装置に接続し,不全伏在静脈本幹を焼灼した.側枝静脈瘤は,16 G静脈留置針でエコーガイド下に内腔を穿刺し,slim fiberを挿入後,出力5–8 W,LEED 20–40 J/cmで血管内焼灼を行った.4施設から集めた計400例を検討した結果,瘤焼灼に伴う皮膚熱傷や重篤な神経損傷は認められず,1カ月後のエコー検査で焼灼部位は100%閉塞しており,良好な治療成績が得られた....
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Published in | 静脈学 Vol. 36; no. 1; pp. 59 - 64 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本静脈学会
19.04.2025
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Subjects | |
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ISSN | 0915-7395 2186-5523 |
DOI | 10.7134/phlebol.24-24 |
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Summary: | 側枝静脈瘤に対するレーザー焼灼術の治療手技を比較し,術後有害事象の発生状況を調査するために,多施設共同研究を実施した.直径1.27 mmのRadial 2ring slim fiberを,波長1470 nmのレーザー発生装置に接続し,不全伏在静脈本幹を焼灼した.側枝静脈瘤は,16 G静脈留置針でエコーガイド下に内腔を穿刺し,slim fiberを挿入後,出力5–8 W,LEED 20–40 J/cmで血管内焼灼を行った.4施設から集めた計400例を検討した結果,瘤焼灼に伴う皮膚熱傷や重篤な神経損傷は認められず,1カ月後のエコー検査で焼灼部位は100%閉塞しており,良好な治療成績が得られた. |
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ISSN: | 0915-7395 2186-5523 |
DOI: | 10.7134/phlebol.24-24 |