緩和ケア 全ての重い病を持つ患者とその家族を対象として

わが国の緩和ケアは,がんを中心に発展してきたが,緩和ケアの対象は全ての重い病であり,がん以外の疾患に対する緩和ケアの体制整備が急務である。特に高齢者における緩和ケアを考える上で重要なキーワードが,フレイル(frailty),進行性疾患の多疾患併存(advanced multimorbidity),不確実性(uncertainty)である。このようなフレイルで多疾患併存の状態の患者に緩和ケアを実践するには,高齢者総合評価に加えて,詳細な緩和ケアのアセスメントを行い,前記した不確実性(uncertainty)があることを前提に予防的に関わる必要がある。...

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Published in医療と社会 Vol. 33; no. 1; pp. 79 - 84
Main Author 木澤, 義之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 医療科学研究所 29.05.2023
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ISSN0916-9202
1883-4477
DOI10.4091/iken.33-79

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Summary:わが国の緩和ケアは,がんを中心に発展してきたが,緩和ケアの対象は全ての重い病であり,がん以外の疾患に対する緩和ケアの体制整備が急務である。特に高齢者における緩和ケアを考える上で重要なキーワードが,フレイル(frailty),進行性疾患の多疾患併存(advanced multimorbidity),不確実性(uncertainty)である。このようなフレイルで多疾患併存の状態の患者に緩和ケアを実践するには,高齢者総合評価に加えて,詳細な緩和ケアのアセスメントを行い,前記した不確実性(uncertainty)があることを前提に予防的に関わる必要がある。
ISSN:0916-9202
1883-4477
DOI:10.4091/iken.33-79