KW-4679 (Olopatadine hydrochloride) の通年性アレルギー性鼻炎に対する臨床前期第II相試験

通年性アレルギー性鼻炎患者148例を対象に, KW-4769の有効性, 安全性および有用性をオープン試験法により検討し, 至適用量の予備的な探索を行つた. 投与方法は1回KW-4679 2.5mg (5mg群), 5mg (10mg群) および10mg (20mg群) を1日2回2週間経口投与とした. 全般改善度の「改善」以上は, 5mg群46.7%, 10mg群58.3%および20mg群44.7% で, 3群間に有意差および用量依存性は認められなかった. 主な副作用は眠気であり, その発現率は, 5mg群7.4%, 10mg群6.3%および20mg群18.6%であった, 有用度の「有用」以上...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in耳鼻と臨床 Vol. 42; no. 5; pp. 588 - 607
Main Authors 奥田, 稔, 高坂, 知節, 三宅, 浩郷, 原田, 康夫, 石川, 哮, 犬山, 征夫, 間口, 四郎, 朴沢, 二郎, 松原, 篤, 稲村, 直樹, 佐竹, 順一, 亀井, 民雄, 室井, 昌彦, 馬場, 廣太郎, 島田, 均, 舩坂, 宗太郎, 河野, 淳, 大西, 正樹, 本多, 芳男, 遠藤, 朝彦, 澤木, 修二, 中村, 陽子, 新川, 敦, 木村, 栄成, 水越, 鉄理, 大橋, 直樹, 大村, 明彦, 齋藤, 等, 藤枝, 重治, 村上, 嘉彦, 久松, 建一, 田口, 喜一郎, 伊藤, 和也, 岩田, 重信, 武田, 伸郎, 村上, 泰, 斉藤, 憲治, 松永, 喬, 上田, 隆志, 熊澤, 忠躬, 久保, 伸夫, 天津, 睦郎, 石田, 春彦, 生駒, 尚秋, 鈴木, 健男, 涌谷, 忠雄, 宮國, 泰明, 増田, 游, 大道, 卓也, 平川, 勝洋, 日下, 和彦, 関谷, 透, 沖中, 芳彦, 蓮池, 耕二, 進, 武幹, 前山, 忠嗣, 百田, 統洋, 杉本, 俊彦, 高木, 誠治, 宮崎, 純二, 定永, 恭明, 吉田, 誠, 隈上, 秀伯, 吉見, 龍一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻と臨床会 20.09.1996
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:通年性アレルギー性鼻炎患者148例を対象に, KW-4769の有効性, 安全性および有用性をオープン試験法により検討し, 至適用量の予備的な探索を行つた. 投与方法は1回KW-4679 2.5mg (5mg群), 5mg (10mg群) および10mg (20mg群) を1日2回2週間経口投与とした. 全般改善度の「改善」以上は, 5mg群46.7%, 10mg群58.3%および20mg群44.7% で, 3群間に有意差および用量依存性は認められなかった. 主な副作用は眠気であり, その発現率は, 5mg群7.4%, 10mg群6.3%および20mg群18.6%であった, 有用度の「有用」以上は, 5mg群44.7%, 10mg群55.6%および20mg群41.5%であり, 3群間に有意差および用量依存性は認められなかった. 以上より, 本剤は通年性アレルギー性鼻炎に対し, 1日量5~20mgで有用性の高い薬剤であることが確認された. なお, 至適用量については, さらに臨床的検討を加える必要性があると考えられた.
ISSN:0447-7227
2185-1034
DOI:10.11334/jibi1954.42.5_588