モリブデン酸カルシウム結晶の塩化ナトリウムフラックス成長

塩化ナトリウムをフラックスとした高温溶液 (900℃) を徐冷 (5℃/h) して, 無色透明なモリブデン酸カルシウム結晶を育成した.生成した結晶の形態は, 八面体状あるいは針状であった.八面体状結晶の大きさは最大3mm, 針状結晶は最長5.2mmに達していた.結晶の大きさは溶質濃度に依存し, 結晶育成に最適の溶質濃度は3mol%であった.塩化ナトリウムに対するモリブデン酸カルシウムの溶解度も測定した.塩化ナトリウムは, 環境にやさしくモリブデン酸カルシウム結晶を育成するのに適したフラックスである....

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Published in日本海水学会誌 Vol. 56; no. 1; pp. 26 - 31
Main Authors 宍戸, 統悦, 鈴木, 孝臣, 大石, 修治, 飯田, 大輔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本海水学会 2002
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ISSN0369-4550
2185-9213
DOI10.11457/swsj1965.56.26

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Summary:塩化ナトリウムをフラックスとした高温溶液 (900℃) を徐冷 (5℃/h) して, 無色透明なモリブデン酸カルシウム結晶を育成した.生成した結晶の形態は, 八面体状あるいは針状であった.八面体状結晶の大きさは最大3mm, 針状結晶は最長5.2mmに達していた.結晶の大きさは溶質濃度に依存し, 結晶育成に最適の溶質濃度は3mol%であった.塩化ナトリウムに対するモリブデン酸カルシウムの溶解度も測定した.塩化ナトリウムは, 環境にやさしくモリブデン酸カルシウム結晶を育成するのに適したフラックスである.
ISSN:0369-4550
2185-9213
DOI:10.11457/swsj1965.56.26