スプレーフラッシュ蒸発式海水淡水化に関する実験的研究
スプレーフラッシュ蒸発式海水淡水化装置および海洋温度差発電 (OTEC) と海水淡水化装置を組み合わせたハイブリッドOTECサイクルシステムの実用化をするために, ノズル材質, ノズル口径, ノズル流出液温度, ノズル内平均液流速, ノズル出口の過熱度の影響をみるための実験を行い, 種々の考察を行うとともにノズル流出液温度30℃以下で使用し得る整理式を得た. (1) スプレーフラッシュ蒸発式は, ノズル流出液温度が24℃の場合でも, 蒸発が十分可能である. (2) スプレーフラッシュ蒸発において, 十分な蒸発を行わせるためのノズル内平均液流速は, 有効なノズル流出液流速範囲が存在する. (3)...
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Published in | 日本海水学会誌 Vol. 51; no. 1; pp. 34 - 42 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本海水学会
1997
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ISSN | 0369-4550 2185-9213 |
DOI | 10.11457/swsj1965.51.34 |
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Summary: | スプレーフラッシュ蒸発式海水淡水化装置および海洋温度差発電 (OTEC) と海水淡水化装置を組み合わせたハイブリッドOTECサイクルシステムの実用化をするために, ノズル材質, ノズル口径, ノズル流出液温度, ノズル内平均液流速, ノズル出口の過熱度の影響をみるための実験を行い, 種々の考察を行うとともにノズル流出液温度30℃以下で使用し得る整理式を得た. (1) スプレーフラッシュ蒸発式は, ノズル流出液温度が24℃の場合でも, 蒸発が十分可能である. (2) スプレーフラッシュ蒸発において, 十分な蒸発を行わせるためのノズル内平均液流速は, 有効なノズル流出液流速範囲が存在する. (3) ノズル流出液温度が高くなるほど, 蒸発前期のノズル流出液温度降下が急速で蒸発が激しくなる. (4) ノズル口径が小さいほど蒸発前期のノズル流出液温度降下の傾きが大きくなり, 蒸発が促進される. (5) スプレーフラッシュ蒸発の際のノズル流出液温降下を予測できる整理式 (19)~(41) を得た. |
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ISSN: | 0369-4550 2185-9213 |
DOI: | 10.11457/swsj1965.51.34 |