人工聴覚器手術に必要な微小外科解剖

人工聴覚器手術は標準化された術式である。標準化された術式とはいえ,ときに予期せぬ手術合併症をまねいたり,手術困難症例に遭遇する。基本的な手術解剖を覚えることは必須であるが,より深く正確な手術解剖の知識を身につけ,患者ごとの解剖学的構造物の特徴を術前に評価・把握することが,合併症のリスクを下げて,かつ,手術困難を乗り越える助けとなることは言うまでもない。本稿では,人工聴覚器手術,特に人工内耳植込み術の際に必要な微小外科解剖を解説する。内耳奇形を伴わない側頭骨解剖のバリエーションという観点から外科解剖を提示する。...

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Published in頭頸部外科 Vol. 30; no. 2; pp. 161 - 166
Main Author 小宗, 徳孝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 2020
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ISSN1349-581X
1884-474X
DOI10.5106/jjshns.30.161

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Summary:人工聴覚器手術は標準化された術式である。標準化された術式とはいえ,ときに予期せぬ手術合併症をまねいたり,手術困難症例に遭遇する。基本的な手術解剖を覚えることは必須であるが,より深く正確な手術解剖の知識を身につけ,患者ごとの解剖学的構造物の特徴を術前に評価・把握することが,合併症のリスクを下げて,かつ,手術困難を乗り越える助けとなることは言うまでもない。本稿では,人工聴覚器手術,特に人工内耳植込み術の際に必要な微小外科解剖を解説する。内耳奇形を伴わない側頭骨解剖のバリエーションという観点から外科解剖を提示する。
ISSN:1349-581X
1884-474X
DOI:10.5106/jjshns.30.161