若年成人期に同種移植を受けた患者の就労状況の実態
2009年から2019年の間で若年成人期(20歳~39歳)に同種移植を受けた移植後1年以上10年未満の患者の就労状況を後方視的に分析した。30名の調査対象者のうち就労者は24名(80%)であり,同世代一般の就業率とほぼ同等程度であった。移植日を0日とした就労(パートタイム含む)までに要した期間は,中央値410日(90~1,760日)で,24名中8名(33%)が1年以内に,18名(75%)が2年以内に就労していた。就労者のうち,移植後合併症を有する割合は83%(20名/24名)で,継続した受診が必要な状況で仕事を継続していることが明らかとなった。...
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Published in | 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 Vol. 11; no. 2; pp. 108 - 113 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本造血・免疫細胞療法学会
2022
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 2436-455X |
DOI | 10.7889/tct-21-010 |
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Summary: | 2009年から2019年の間で若年成人期(20歳~39歳)に同種移植を受けた移植後1年以上10年未満の患者の就労状況を後方視的に分析した。30名の調査対象者のうち就労者は24名(80%)であり,同世代一般の就業率とほぼ同等程度であった。移植日を0日とした就労(パートタイム含む)までに要した期間は,中央値410日(90~1,760日)で,24名中8名(33%)が1年以内に,18名(75%)が2年以内に就労していた。就労者のうち,移植後合併症を有する割合は83%(20名/24名)で,継続した受診が必要な状況で仕事を継続していることが明らかとなった。 |
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ISSN: | 2436-455X |
DOI: | 10.7889/tct-21-010 |