内部障害のリハビリテーション:呼吸・循環の重複障害を中心に

わが国は世界一の超高齢社会である.超高齢社会では重複障害という新たな課題に直面している.その中でも呼吸器機能障害と心臓機能障害のような内部障害の重複が多い.呼吸リハビリテーションと心臓リハビリテーションで共通して得られる改善効果は,運動耐容能,息切れや易疲労感,QOL,筋血流量の増加,筋肉の酸化代謝能,筋力,自律神経機能,血管内皮機能などがある.重複障害時代のリハビリテーションを担うには,各臓器に特異的な問題とともに,脳・心・肺・骨関節などの臓器連関を考慮することが必要である.本稿では特に呼吸・循環の重複障害を中心にリハビリテーションの意義と注意点に関して概説した....

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Bibliographic Details
Published in日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 28; no. 2; pp. 200 - 205
Main Author 上月, 正博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 30.11.2019
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ISSN1881-7319
2189-4760
DOI10.15032/jsrcr.28.2_200

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Summary:わが国は世界一の超高齢社会である.超高齢社会では重複障害という新たな課題に直面している.その中でも呼吸器機能障害と心臓機能障害のような内部障害の重複が多い.呼吸リハビリテーションと心臓リハビリテーションで共通して得られる改善効果は,運動耐容能,息切れや易疲労感,QOL,筋血流量の増加,筋肉の酸化代謝能,筋力,自律神経機能,血管内皮機能などがある.重複障害時代のリハビリテーションを担うには,各臓器に特異的な問題とともに,脳・心・肺・骨関節などの臓器連関を考慮することが必要である.本稿では特に呼吸・循環の重複障害を中心にリハビリテーションの意義と注意点に関して概説した.
ISSN:1881-7319
2189-4760
DOI:10.15032/jsrcr.28.2_200