REBOAが有用であった会陰部・直腸損傷を合併した骨盤開放骨折の2例

症例1は50歳の男性. 交通外傷によるショックで大動脈遮断バルーン (resuscitative endovascular balloon occlusion of the aorta : 以下REBOA) を留置し, 造影CTで骨盤開放骨折, 左大腿骨開放骨折, 会陰部裂創, 直腸損傷, 左膝窩動脈損傷を確認した. 膝窩動脈修復後に人工肛門を造設した. 症例2は12歳の男性. 交通外傷によるショックでREBOAを留置し, 造影CTで骨盤開放骨折, 会陰部裂創, 直腸損傷, 尿道損傷を確認した. 血管塞栓術後に膀胱瘻, 人工肛門を造設した. REBOAで出血を制御し迅速かつ正確に診断することで...

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Published in日本外傷学会雑誌 Vol. 33; no. 3; pp. 338 - 342
Main Authors 後長, 孝佳, 寺島, 嗣明, 大石, 大, 丸地, 佑樹, 武山, 直志, 富野, 敦稔, 津田, 雅庸, 竹中, 信義
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本外傷学会 20.07.2019
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ISSN1340-6264
2188-0190
DOI10.11382/jjast.33.338

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Summary:症例1は50歳の男性. 交通外傷によるショックで大動脈遮断バルーン (resuscitative endovascular balloon occlusion of the aorta : 以下REBOA) を留置し, 造影CTで骨盤開放骨折, 左大腿骨開放骨折, 会陰部裂創, 直腸損傷, 左膝窩動脈損傷を確認した. 膝窩動脈修復後に人工肛門を造設した. 症例2は12歳の男性. 交通外傷によるショックでREBOAを留置し, 造影CTで骨盤開放骨折, 会陰部裂創, 直腸損傷, 尿道損傷を確認した. 血管塞栓術後に膀胱瘻, 人工肛門を造設した. REBOAで出血を制御し迅速かつ正確に診断することで適切な治療戦略を構築できる.
ISSN:1340-6264
2188-0190
DOI:10.11382/jjast.33.338