間質性肺炎の急性増悪患者に対する神経筋電気刺激の効果
【目的】間質性肺炎(Interstitial pneumonia: IP)の急性増悪患者への神経筋電気刺激(Neuromuscular electrical stimulation: NMES)の効果を明らかにすること.【方法】当院に入院したIP急性増悪患者のうち理学療法開始時より14日間NMESを施行した7例をNMES群,NMES未施行の8例を非施行群とした.両群の理学療法開始時,7日後,14日後の等尺性膝伸展筋力,握力,NRADL等をカルテ情報より後方視的に抽出し比較した.【結果】7日後,14日後の等尺性膝伸展筋力の開始時比は非実施群と比較してNMES群で有意差を認めた.その他の項目で両群...
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Published in | 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 30; no. 1; pp. 128 - 133 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
25.12.2021
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Subjects | |
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ISSN | 1881-7319 2189-4760 |
DOI | 10.15032/jsrcr.30.1_128 |
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Summary: | 【目的】間質性肺炎(Interstitial pneumonia: IP)の急性増悪患者への神経筋電気刺激(Neuromuscular electrical stimulation: NMES)の効果を明らかにすること.【方法】当院に入院したIP急性増悪患者のうち理学療法開始時より14日間NMESを施行した7例をNMES群,NMES未施行の8例を非施行群とした.両群の理学療法開始時,7日後,14日後の等尺性膝伸展筋力,握力,NRADL等をカルテ情報より後方視的に抽出し比較した.【結果】7日後,14日後の等尺性膝伸展筋力の開始時比は非実施群と比較してNMES群で有意差を認めた.その他の項目で両群間に有意差を認めなかった.【考察】IP急性増悪患者に早期に行うNMESは等尺性膝伸展筋力を向上させる可能性があり,より効果的な理学療法介入が行える可能性が示唆された. |
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ISSN: | 1881-7319 2189-4760 |
DOI: | 10.15032/jsrcr.30.1_128 |