硬膜動静脈瘻の病態と治療

DAVFに対して適切な治療を行うには, 病態と血管構築を理解することが重要である. DAVFの発症形式は, 部位やvenous drainage patternによって多様であり, 自然歴を考慮した治療計画が求められる. 画像診断法, カテーテル, 塞栓物質などの進歩に併って血管内治療を中心としたDAVFの治療成績は向上した. 2018年にはOnyxが承認され治療の幅が広がったが, DAVFに対する治療方針は一律ではなく, 症例ごとに血管解剖と血行動態を十分に理解して治療ストラテジーを検討することが重要である....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in脳神経外科ジャーナル Vol. 29; no. 12; pp. 852 - 861
Main Authors 鈴木, 秀謙, 三浦, 洋一, 安田, 竜太, 当麻, 直樹, 鈴木, 有芽, 芝, 真人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科コングレス 2020
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0917-950X
2187-3100
DOI10.7887/jcns.29.852

Cover

Loading…
More Information
Summary:DAVFに対して適切な治療を行うには, 病態と血管構築を理解することが重要である. DAVFの発症形式は, 部位やvenous drainage patternによって多様であり, 自然歴を考慮した治療計画が求められる. 画像診断法, カテーテル, 塞栓物質などの進歩に併って血管内治療を中心としたDAVFの治療成績は向上した. 2018年にはOnyxが承認され治療の幅が広がったが, DAVFに対する治療方針は一律ではなく, 症例ごとに血管解剖と血行動態を十分に理解して治療ストラテジーを検討することが重要である.
ISSN:0917-950X
2187-3100
DOI:10.7887/jcns.29.852