病院情報システムにおける利用者支援機能の病院間での差異に起因するリスク ―利用者の認知・行動モデルに基づく分類
病院情報システム(HIS)には利用者を支援する様々な機能が導入されているが,それらの動作は病院ごとに異なることが多い.一方で,医療分野では医療者の病院間の掛け持ち勤務や所属変更が多い.そのため,前任地と現任地でHISの支援機能が異なる場合に勘違いによるリスクが発生する可能性があるが,業務を限定した場合以外でのそれに対する明示的な議論はこれまでにほとんど行われてこなかった.そこで,本研究ではまず利用者の認知・行動の視点から支援機能を分類するためのモデルを考案した.そして,文献調査により抽出した HISの様々な支援機能にモデルを適用した結果,リスクが発生する可能性は7つのタイプに分類された....
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Published in | 医療情報学 Vol. 41; no. 3; pp. 129 - 141 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本医療情報学会
25.08.2021
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Summary: | 病院情報システム(HIS)には利用者を支援する様々な機能が導入されているが,それらの動作は病院ごとに異なることが多い.一方で,医療分野では医療者の病院間の掛け持ち勤務や所属変更が多い.そのため,前任地と現任地でHISの支援機能が異なる場合に勘違いによるリスクが発生する可能性があるが,業務を限定した場合以外でのそれに対する明示的な議論はこれまでにほとんど行われてこなかった.そこで,本研究ではまず利用者の認知・行動の視点から支援機能を分類するためのモデルを考案した.そして,文献調査により抽出した HISの様々な支援機能にモデルを適用した結果,リスクが発生する可能性は7つのタイプに分類された. |
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ISSN: | 0289-8055 2188-8469 |
DOI: | 10.14948/jami.41.129 |