一般病院に勤務する看護師長のセカンドキャリアに関する意識調査

一般病院に勤務する看護師長のセカンドキャリアに関する意識を明らかにすることを目的に,勤務継続意向,希望する職位・場所・雇用形態,活かせる看護管理能力などの質問紙調査を行った.看護師長のセカンドキャリアにおいて「働き続けたい」が43.2%であり,「現在の職場」で「スタッフ」として「非常勤」で働くことを希望していた.また,勤務継続希望の理由は「経験を活かして役に立ちたい」「看護の仕事が好き」など働くことに前向きな回答と,「生活のため」「年金の不安」など経済面でやむを得なく働くという回答に大別された.一方で看護師長は,役割を後退してスタッフとして働くことや,看護技術・即戦力などの面で不安が大きい事も...

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Published in千葉県立保健医療大学紀要 Vol. 13; no. 1; pp. 1_21 - 1_28
Main Authors 西村, 宣子, 富樫, 恵美子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 千葉県立保健医療大学 31.03.2022
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ISSN1884-9326
2433-5533
DOI10.24624/cpu.13.1_1_21

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Summary:一般病院に勤務する看護師長のセカンドキャリアに関する意識を明らかにすることを目的に,勤務継続意向,希望する職位・場所・雇用形態,活かせる看護管理能力などの質問紙調査を行った.看護師長のセカンドキャリアにおいて「働き続けたい」が43.2%であり,「現在の職場」で「スタッフ」として「非常勤」で働くことを希望していた.また,勤務継続希望の理由は「経験を活かして役に立ちたい」「看護の仕事が好き」など働くことに前向きな回答と,「生活のため」「年金の不安」など経済面でやむを得なく働くという回答に大別された.一方で看護師長は,役割を後退してスタッフとして働くことや,看護技術・即戦力などの面で不安が大きい事も明らかになった.そのため,看護管理者としての経験や能力を活かした人材活用と共に看護師長のセカンドキャリアの選択肢の幅を広げられるよう,雇用側や看護管理研修などで積極的な情報発信や技術訓練が必要であると考える.
ISSN:1884-9326
2433-5533
DOI:10.24624/cpu.13.1_1_21