脳卒中者に対する長下肢装具療法のカットダウンの判断に関する探索的研究 ─テキストマイニングを用いて

【目的】脳卒中者に対する長下肢装具を用いた歩行練習においてカットダウンをする際に重要視している判断要素とその判断理由をアンケート調査とテキストマイニングによって明らかにすること。【方法】カットダウンを経験したことがある理学療法士に対しWebアンケートにて、カットダウンの判断要素と理由について調査した。理由についてはテキストマイニングにて、語句の抽出と共起ネットワーク解析を実施した。【結果】回答者数は178名。カットダウンの際に最も重要視している判断要素は、「麻痺側膝関節の安定性」が76名、2番目は、「麻痺側股関節の安定性」が50名、3番目は「歩行パターン」が36名と最多であった。語句は「転倒・...

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Published in支援工学理学療法学会誌 Vol. 4; no. 1; pp. 32 - 41
Main Authors 小林, 英司, 春名, 弘一, 平塚, 健太, 松田, 直樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本支援工学理学療法学会 30.09.2024
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ISSN2436-6951
DOI10.57302/jatpt.4.1_32

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Summary:【目的】脳卒中者に対する長下肢装具を用いた歩行練習においてカットダウンをする際に重要視している判断要素とその判断理由をアンケート調査とテキストマイニングによって明らかにすること。【方法】カットダウンを経験したことがある理学療法士に対しWebアンケートにて、カットダウンの判断要素と理由について調査した。理由についてはテキストマイニングにて、語句の抽出と共起ネットワーク解析を実施した。【結果】回答者数は178名。カットダウンの際に最も重要視している判断要素は、「麻痺側膝関節の安定性」が76名、2番目は、「麻痺側股関節の安定性」が50名、3番目は「歩行パターン」が36名と最多であった。語句は「転倒・リスク・立脚・後期・伸展・正常歩行・アライメント」などが抽出された。【結論】カットダウンは複数の要素から判断し、その優先度は転倒リスクが最優先され、その後にアライメントや正常歩行を考慮して判断していることが示された。
ISSN:2436-6951
DOI:10.57302/jatpt.4.1_32