介護老人保健施設に入所中の脳卒中者の下肢装具使用状況 ─回復期リハビリテーション病棟退院後の実態調査

【目的】介護老人保健施設における脳卒中者の下肢装具の活用状況を把握し、治療用装具作製時に検討すべき内容を得ることを目的とした。【方法】横浜市内の介護老人保健施設を対象に、Google formを使用して下肢装具の活用状況に関するアンケート調査を実施した。得られた回答の記述統計を実施し、自由記載欄の内容を要約した。【結果】70施設中20施設から回答が得られた。作製した装具は積極的に用いられており、下肢装具活用による効果も十分に認識していた。一方で下肢装具が必要と考えられるが、医療機関で作製されずに入所するケースもあり、その場合は下肢装具の新規作製の過程が複雑もしくは時間を要してしまうことが明らか...

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Published in支援工学理学療法学会誌 Vol. 4; no. 1; pp. 19 - 25
Main Authors 中村, 学, 今村, 朋博, 林, 翔太, 山本, 和子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本支援工学理学療法学会 30.09.2024
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ISSN2436-6951
DOI10.57302/jatpt.4.1_19

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Summary:【目的】介護老人保健施設における脳卒中者の下肢装具の活用状況を把握し、治療用装具作製時に検討すべき内容を得ることを目的とした。【方法】横浜市内の介護老人保健施設を対象に、Google formを使用して下肢装具の活用状況に関するアンケート調査を実施した。得られた回答の記述統計を実施し、自由記載欄の内容を要約した。【結果】70施設中20施設から回答が得られた。作製した装具は積極的に用いられており、下肢装具活用による効果も十分に認識していた。一方で下肢装具が必要と考えられるが、医療機関で作製されずに入所するケースもあり、その場合は下肢装具の新規作製の過程が複雑もしくは時間を要してしまうことが明らかとなった。【結論】生活期での装具活用を想定した医療機関での治療用装具の処方および活用が求められていることが示された。
ISSN:2436-6951
DOI:10.57302/jatpt.4.1_19