ビオルル酸塩のエレクトロクロミック特性

ビオルル酸のNa塩を電気化学的に酸化すると紫色から黄色に変化し, 遷元すると元の紫色に戻るエレクトロクロミック特性を持つことが分かった. この過程は, 1電子酸化に伴う安定ラジカルの生成に基づくことがESR測定から明らかになった. さらに, ビオルル酸と種々のアミノ塩, ポリエチレンイミン塩も同様なエレクトロクロミック挙動を示し高分子アミン塩からも低分子アミン塩と似たhfsを有する安定ラジカルが生成していることがESR測定により判明した....

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Published in高分子論文集 Vol. 47; no. 11; pp. 853 - 856
Main Authors 近藤, 紘一, 細井, 則宏, 竹本, 喜一, 梶谷, 均, 樽本, 英樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 高分子学会 1990
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ISSN0386-2186
1881-5685
DOI10.1295/koron.47.853

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Summary:ビオルル酸のNa塩を電気化学的に酸化すると紫色から黄色に変化し, 遷元すると元の紫色に戻るエレクトロクロミック特性を持つことが分かった. この過程は, 1電子酸化に伴う安定ラジカルの生成に基づくことがESR測定から明らかになった. さらに, ビオルル酸と種々のアミノ塩, ポリエチレンイミン塩も同様なエレクトロクロミック挙動を示し高分子アミン塩からも低分子アミン塩と似たhfsを有する安定ラジカルが生成していることがESR測定により判明した.
ISSN:0386-2186
1881-5685
DOI:10.1295/koron.47.853