肝内胆管癌及び十二指腸カルチノイドを合併したvon Recklinghausen病の1例

症例は53歳,男性.後腹膜及び肝の神経線維腫を伴うvon Recklinghausen病(vRD)のため経過観察していた.右側腹部痛が出現し,腹部超音波・CT・MRIにて肝内胆管拡張を伴う肝腫瘤を認め,血管造影・ERCP・エコー下針生検を施行し肝内胆管癌と診断した.また, Vater乳頭の肛側にカルチノイドを認めた. vRDは悪性腫瘍の合併の頻度が高く,定期的なサーベイランスが重要であると考えられた....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 90; no. 12; pp. 2467 - 2469
Main Authors 竹内, 泰代, 永田, 健, 横田, 敏範, 半田, 満里子, 松永, 勇人, 西尾, 雄司, 楠神, 和男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.12.2001
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Summary:症例は53歳,男性.後腹膜及び肝の神経線維腫を伴うvon Recklinghausen病(vRD)のため経過観察していた.右側腹部痛が出現し,腹部超音波・CT・MRIにて肝内胆管拡張を伴う肝腫瘤を認め,血管造影・ERCP・エコー下針生検を施行し肝内胆管癌と診断した.また, Vater乳頭の肛側にカルチノイドを認めた. vRDは悪性腫瘍の合併の頻度が高く,定期的なサーベイランスが重要であると考えられた.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.90.2467