問題解決型小児科臨床実習における学生の自己評価と教官の評価の比較

Problem oriented system (POS) を志向した小児科臨床実習で同一事項について, 学生の自己評価と教官の評価を行い, 検討した. また, 学生の自己評価に個人名が分かる場合と, 個人が同定できない場合で差異があるかをみるために, 記名提出と無記名投書に提出方法を変えて, その差異をも検討した. 学生の自己評価は「小児科の知識」の項でもっとも低く, もっとも高いのは「与えられたテーマの調査, まとめ」であった. 記名提出では学生の自己評価は高くなった. 教官の評価は, 学生の自己評価と比べると, ほぼ同じか, 若干高い傾向があった. 同時アンケートでみると, POSを導入...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in医学教育 Vol. 30; no. 1; pp. 9 - 13
Main Authors 黒崎, 元之, 黒澤, 秀光, 田中, 吾朗, 江口, 光興, 小澤, 武史, 古川, 利温, 海野, 健, 杉田, 憲一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 25.02.1999
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0386-9644
2185-0453
DOI10.11307/mededjapan1970.30.9

Cover

More Information
Summary:Problem oriented system (POS) を志向した小児科臨床実習で同一事項について, 学生の自己評価と教官の評価を行い, 検討した. また, 学生の自己評価に個人名が分かる場合と, 個人が同定できない場合で差異があるかをみるために, 記名提出と無記名投書に提出方法を変えて, その差異をも検討した. 学生の自己評価は「小児科の知識」の項でもっとも低く, もっとも高いのは「与えられたテーマの調査, まとめ」であった. 記名提出では学生の自己評価は高くなった. 教官の評価は, 学生の自己評価と比べると, ほぼ同じか, 若干高い傾向があった. 同時アンケートでみると, POSを導入した臨床実習は学生側からも好意的に受け入れられていた.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan1970.30.9