看護師の倫理的悩みを測定する尺度の妥当性と信頼性の検討
本研究の目的は看護師の倫理的悩みを測定する尺度の妥当性と信頼性を検討することである。調査は看護師を対象に無記名自記式質問紙で行った。妥当性は構成概念妥当性およびHospital Ethical Climate Survey(HECS)との関連による外的側面からみた妥当性,Assessment of Belief Conflict in Relationship-14(ABCR-14)との相関による収束的妥当性を構造方程式モデリングにより検討した。信頼性はω信頼性係数を算出した。分析対象は519人であった。分析の結果,構成概念妥当性,外的側面からみた妥当性,収束的妥当性が確認できた。ω信頼性係数...
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Published in | 臨床倫理 Vol. 7; pp. 10 - 23 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床倫理学会
2019
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Subjects | |
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ISSN | 2187-6134 2435-0621 |
DOI | 10.34329/jce.7.0_10 |
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Summary: | 本研究の目的は看護師の倫理的悩みを測定する尺度の妥当性と信頼性を検討することである。調査は看護師を対象に無記名自記式質問紙で行った。妥当性は構成概念妥当性およびHospital Ethical Climate Survey(HECS)との関連による外的側面からみた妥当性,Assessment of Belief Conflict in Relationship-14(ABCR-14)との相関による収束的妥当性を構造方程式モデリングにより検討した。信頼性はω信頼性係数を算出した。分析対象は519人であった。分析の結果,構成概念妥当性,外的側面からみた妥当性,収束的妥当性が確認できた。ω信頼性係数は0.902であった。考察では倫理的悩み軽減のための方策として,良好な倫理風土の醸成と,最も望ましい倫理的行動を検討するためのプロセスを準備する必要について述べた。 |
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ISSN: | 2187-6134 2435-0621 |
DOI: | 10.34329/jce.7.0_10 |