胸壁再々発に対して2回目の胸壁再建術を施行した乳癌の1例
症例は53歳,女性. 1992年3月に左乳癌に対して拡大乳房切除術を施行した. t3n0m0, Stage IIであった. 1995年3月に左胸壁再発に対し,左第1, 2肋骨および胸骨部分切除術を施行した.5.5×5cmの胸壁欠損を広背筋皮弁で再建した. 1997年4月に胸骨下縁の左縁に再々発をきたした.同年7月に左第4, 5, 6, 7肋骨および胸骨部分切除術を施行した. 7.5×6.5cmの胸壁欠損を二枚重ねにしたDexon mesh®を縫着してからナイロン糸を格子状にかけて固定し,さらに,右腹直筋弁を充填して再建した.現在外来通院中であるが,呼吸機能も正常範囲内に保たれており,日常生活に...
Saved in:
Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 60; no. 8; pp. 2066 - 2068 |
---|---|
Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床外科学会
25.08.1999
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
DOI | 10.3919/jjsa.60.2066 |
Cover
Summary: | 症例は53歳,女性. 1992年3月に左乳癌に対して拡大乳房切除術を施行した. t3n0m0, Stage IIであった. 1995年3月に左胸壁再発に対し,左第1, 2肋骨および胸骨部分切除術を施行した.5.5×5cmの胸壁欠損を広背筋皮弁で再建した. 1997年4月に胸骨下縁の左縁に再々発をきたした.同年7月に左第4, 5, 6, 7肋骨および胸骨部分切除術を施行した. 7.5×6.5cmの胸壁欠損を二枚重ねにしたDexon mesh®を縫着してからナイロン糸を格子状にかけて固定し,さらに,右腹直筋弁を充填して再建した.現在外来通院中であるが,呼吸機能も正常範囲内に保たれており,日常生活にも支障がない. |
---|---|
ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
DOI: | 10.3919/jjsa.60.2066 |