原発性肝癌外科治療における術前computed tomography during arterioportographyの意義

肝細胞癌の外科治療における術前CTAPの意義を検討するため, CTAPでのみ指摘された小病変をもつ18症例(CTAP陽性群)とCTAPでも同定されなかった部位に術後出現した再発病変をもつ8症例 (CTAP陰性群)の術後経過と臨床所見を比較した. CTAP陽性再発群は11例で, CTAP陽性無再発群は7例であった.再発までの期間はCTAP陽性再発群が平均8.7カ月であったのに対しCTAP陰性再発群では16.6カ月とCTAP陽性再発群が有意に短かった. CTAP陽性群においてCTAP以外の各種画像診断で同定された腫瘍数は再発群では単発4例,多発7例で,無再発群では全例単発であった. CTAP陽性再...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 60; no. 6; pp. 1464 - 1468
Main Authors 山口, 由美, 林, 貴史, 貝原, 信明, 佐藤, 尚喜, 山代, 豊, 広岡, 保明, 小西, 伊智郎, 鈴木, 一則
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 25.06.1999
Online AccessGet full text

Cover

Loading…