繰り返す腸炎症状で発症した特発性門脈血栓症の1例
症例は42歳,男性.血便で入院し,出血性大腸炎の所見を認めたが保存的治療で軽快した. 3カ月後,腹痛,嘔気で再入院し,腹部CT,エコー,血管造影で門脈,上腸間膜静脈に広範な血栓を認めた.特発性門脈血栓症と診断し,抗凝固療法を3カ月継続したところ血栓は消失した.以後治療を中止したが再発なく経過している.腸炎症状を繰り返し,抗凝固療法が有効であった特発性門脈血栓症の一例を報告する....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 92; no. 8; pp. 1524 - 1527 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.08.2003
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Subjects | |
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ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.92.1524 |
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Summary: | 症例は42歳,男性.血便で入院し,出血性大腸炎の所見を認めたが保存的治療で軽快した. 3カ月後,腹痛,嘔気で再入院し,腹部CT,エコー,血管造影で門脈,上腸間膜静脈に広範な血栓を認めた.特発性門脈血栓症と診断し,抗凝固療法を3カ月継続したところ血栓は消失した.以後治療を中止したが再発なく経過している.腸炎症状を繰り返し,抗凝固療法が有効であった特発性門脈血栓症の一例を報告する. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.92.1524 |