血管造影にてhypovascularityを呈した肝外発育型肝細胞癌の一例
症例は45歳.男性.腹痛を主訴に来院した.腹部US, CTにて肝左葉に接し,肝外に突出する巨大な腫瘍像を認めた.血管造影はhypovascularであったが,AFP, PIVKA-IIの高値から,肝外発育型肝細胞癌として手術した.方形葉から発生した有茎性の肝外発育型肝細胞癌であった.病理学的には低分化で,肝硬変を伴い,出血,壊死,脂肪変性が強かった.また,本例を含めた本邦83例の肝外発育型肝細胞癌の臨床的,病理学的所見をまとめて総括した....
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Published in | 肝臓 Vol. 35; no. 3; pp. 250 - 255 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本肝臓学会
1994
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0451-4203 1881-3593 |
DOI | 10.2957/kanzo.35.250 |
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Summary: | 症例は45歳.男性.腹痛を主訴に来院した.腹部US, CTにて肝左葉に接し,肝外に突出する巨大な腫瘍像を認めた.血管造影はhypovascularであったが,AFP, PIVKA-IIの高値から,肝外発育型肝細胞癌として手術した.方形葉から発生した有茎性の肝外発育型肝細胞癌であった.病理学的には低分化で,肝硬変を伴い,出血,壊死,脂肪変性が強かった.また,本例を含めた本邦83例の肝外発育型肝細胞癌の臨床的,病理学的所見をまとめて総括した. |
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ISSN: | 0451-4203 1881-3593 |
DOI: | 10.2957/kanzo.35.250 |