胃内分泌細胞癌の1例

• Published in: 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 64; no. 2; pp. 352 - 355
• Main Authors: 矢野, 佳子, 前浦, 義市, 山崎, 恵司, 北條, 茂幸, 遠藤, 和喜雄, 岡本, 茂
• Format: Journal Article
• Language: English
• Published: 日本臨床外科学会 25.02.2003
• Subjects: 内分泌細胞癌; 胃

内分泌細胞癌は別名小細胞癌ともいわれ,肺に好発するが,胃に原発するものは稀であり,また通常型腺癌に比し予後が悪い.今回われわれは,胃原発内分泌細胞癌の1例を経験したので報告する.症例は76歳の男性.平成13年4月より心窩部痛があり, 6月18日精査加療目的にて当院外科入院となった.胃透視,胃内視鏡検査にて胃角を中心に幽門部～体中部の小彎から後壁に至る長径5cmの3型腫瘍を認め,生検にて低分化型腺癌と診断.術前腹部CT,超音波検査にて肝転移は認めなかったが,小彎リンパ節の腫大を認めた. 7月3日幽門側胃切除術, D2郭清, Roux-Y吻合施行.術後病理学的検査にて,腫瘍細胞はGrimelius...