アルキルフェノール水溶液の塩素処理によるAmes変異原性ハロゲン化アルキルセミキノンの生成に及ぼす共存臭素イオンの影響

臭素イオン共存下の4-n-アルキルフェノール水溶液を各種実験条件でモデル塩素処理した。それらの塩素処理液から得られたエーテル抽出物のGC/MS分析により, 酸性処理液中にハロゲン化アルキルフェノール, および強変異原1生物質のハロゲン化アルキルセミキノンの存在が示された。臭素イオン無添加の塩素処理に比べて, 臭素イオン共存の塩素処理はハロゲン化アルキルセミキノン生成能を約10倍高めることがわかった。4-n-アルキルフェノールのハロゲン置換反応, およびこれに続く酸化反応によるハロゲン化アルキルセミキノンの生成は, アルキル鎖の長さに加えて, 溶液のpH, 共存臭素イオン量および活性塩素量に強く...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in環境化学 Vol. 16; no. 4; pp. 651 - 660
Main Authors 小野寺, 祐夫, 藤原, 舞, 大井, 恒宏
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 一般社団法人 日本環境化学会 2006
Online AccessGet full text

Cover

Loading…