インピーダンス法を用いた人工心臓駆動モニタリングおよび制御装置の開発―実用化へ向けての研究

人工心臓の血液ポンプ内インピーダンス計測によるポンプ内容量測定法を川いた人工心臓駆動モニタリングおよび制御装置の実用化へ向けて, 血液抵抗率の経時的変化が本装置に及ぼす影響を同避するために自動校正機構を試作した。インピーダンス法では, 血液抵抗率の変動に対する校正は血液ポンプの完全充満時のインピーダンスを測定することで行われる。したがって一定時間毎にポンプの駆動条件を変更し, ポンプを完全充満させ, その間のインピーダンスの最低値の平均を自動的に求める機構を作成した。自動校正機構は血液抵抗率の変化に対して有効に作動し, インピーダンス法によるポンプ拍出量算出およびfull-fill to fu...

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Published in人工臓器 Vol. 22; no. 3; pp. 766 - 769
Main Authors 中谷, 武嗣, 荒木, 賢二, 妙中, 義之, 榊, 雅之, 松尾, 義昭, 赤城, 治彦, 井上, 和重, 高野, 久輝, 増澤, 徹, 穴井, 博文, 佐々木, 栄作, 木下, 正之, 馬場, 雄造
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本人工臓器学会 1993
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ISSN0300-0818
1883-6097
DOI10.11392/jsao1972.22.766

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Summary:人工心臓の血液ポンプ内インピーダンス計測によるポンプ内容量測定法を川いた人工心臓駆動モニタリングおよび制御装置の実用化へ向けて, 血液抵抗率の経時的変化が本装置に及ぼす影響を同避するために自動校正機構を試作した。インピーダンス法では, 血液抵抗率の変動に対する校正は血液ポンプの完全充満時のインピーダンスを測定することで行われる。したがって一定時間毎にポンプの駆動条件を変更し, ポンプを完全充満させ, その間のインピーダンスの最低値の平均を自動的に求める機構を作成した。自動校正機構は血液抵抗率の変化に対して有効に作動し, インピーダンス法によるポンプ拍出量算出およびfull-fill to full-empty駆動制御を安定して行い得た。
ISSN:0300-0818
1883-6097
DOI:10.11392/jsao1972.22.766