小児非ホジキンリンパ腫症例の検討
1991~1997年にJACLS参加施設にて診断した小児非ポジキンリンパ腫177例の臨床的および生物学的特性について後方視的に解析した.その結果, 男児に多く (男 : 女=2.6 : 1), 平均年齢は9.14±3.78歳であった.頸部・胸部・腹部に発症が多く, 病期は進行病期が73.4%を占めた.さらに, 免疫学的マーカーではB細胞系統が55.4%を占め, 組織型ではBurkitt's lymphomaが25.4%, lymphoblastic lymphomaが24.9%, diffuselarge-cell typeが20.9%を占めた.全体の5年生存率は77.1%, 5年e...
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Published in | 日本小児血液学会雑誌 Vol. 15; no. 3; pp. 161 - 168 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本小児血液・がん学会
30.06.2001
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ISSN | 0913-8706 1884-4723 |
DOI | 10.11412/jjph1987.15.161 |
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Summary: | 1991~1997年にJACLS参加施設にて診断した小児非ポジキンリンパ腫177例の臨床的および生物学的特性について後方視的に解析した.その結果, 男児に多く (男 : 女=2.6 : 1), 平均年齢は9.14±3.78歳であった.頸部・胸部・腹部に発症が多く, 病期は進行病期が73.4%を占めた.さらに, 免疫学的マーカーではB細胞系統が55.4%を占め, 組織型ではBurkitt's lymphomaが25.4%, lymphoblastic lymphomaが24.9%, diffuselarge-cell typeが20.9%を占めた.全体の5年生存率は77.1%, 5年event-free survivalは68.1%であった.予後不良因子としては男性, T細胞マーカー, stage III, lymphoblastic lymphoma, 初回寛解導入不能例があげられた. |
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ISSN: | 0913-8706 1884-4723 |
DOI: | 10.11412/jjph1987.15.161 |