軸流ポンプの2段化が溶血に及ぼす影響の検討
軸流ポンプの2段化が溶血に及ぼす影響を検討するため, 同一比速度:1400rpm, m3/min, mで設計した2段軸流ポンプと1段軸流ポンプを作製し, 設計点(流量:5l/min, 揚程:100mmHg)で駆動するin vivo溶血試験を行った. さらに, ポンプの2機直列駆動の影響を検討するため, 2段軸流ポンプの単段のインペラを用いてより高回転で駆動し, 流れに適した案内羽根と組み合わせた1段軸流ポンプを製作し, 上記の駆動条件で溶血試験を併せて行った. 2段軸流ポンプは, 2種の1段軸流ポンプと比較し, 溶血の低減を認めた. 次に, 2段軸流ポンプを1段ポンプに分離し, その設計点(流...
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Published in | 人工臓器 Vol. 25; no. 4; pp. 789 - 793 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本人工臓器学会
15.08.1996
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Summary: | 軸流ポンプの2段化が溶血に及ぼす影響を検討するため, 同一比速度:1400rpm, m3/min, mで設計した2段軸流ポンプと1段軸流ポンプを作製し, 設計点(流量:5l/min, 揚程:100mmHg)で駆動するin vivo溶血試験を行った. さらに, ポンプの2機直列駆動の影響を検討するため, 2段軸流ポンプの単段のインペラを用いてより高回転で駆動し, 流れに適した案内羽根と組み合わせた1段軸流ポンプを製作し, 上記の駆動条件で溶血試験を併せて行った. 2段軸流ポンプは, 2種の1段軸流ポンプと比較し, 溶血の低減を認めた. 次に, 2段軸流ポンプを1段ポンプに分離し, その設計点(流量:5l/min, 揚程:50mmHg)で駆動する溶血試験を行った結果, 分離した1段ポンプの溶血係数は, 2段ポンプの溶血係数の約半分であった. 軸流ポンプの2段化は, ポンプ効率を維持しつつインペラの回転数を低減させる工学的利点があり, さらにポンプに因る溶血を軽減させる医学的利点が示唆された. |
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ISSN: | 0300-0818 1883-6097 |
DOI: | 10.11392/jsao1972.25.789 |