在宅重症心身障害児(者)の援護に関する研究

在宅重症心身障害児・者(在宅児)の援護を目的として, 平成3年4月より「外来相談」を実施した. 対象は継続的に参加できた14例, 年齢は4歳から24歳であった. 「外来相談」の指導方針では患者・家族の現状, 実態をすべてあるがままに受けとめ, 患者の喜ぶこと, できることをさがして発展させることを最大の目標とした. その結果, 「外来相談」を一つのきっかけとして, 療育に対する親の姿勢が積極的となり, 患者が変わり, そのことが親や周囲の人をさらに刺激してかかわりが増えるというよい循環が成立した. したがって, この指導方針は妥当なものであったと考えられ, さらに長期的検討をしてゆきたい....

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Published in医療 Vol. 48; no. 10; pp. 878 - 882
Main Authors 大塚, 克洋, 三好, 尚彦, 長尾, 秀夫, 中川, 泰之, 松本, 修平, 楠目, 和代, 佐野, のぞみ, 住田, まり子, 稲葉, 裕子, 三好, ナヲミ
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 1994
国立医療学会
Subjects
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.48.878

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Summary:在宅重症心身障害児・者(在宅児)の援護を目的として, 平成3年4月より「外来相談」を実施した. 対象は継続的に参加できた14例, 年齢は4歳から24歳であった. 「外来相談」の指導方針では患者・家族の現状, 実態をすべてあるがままに受けとめ, 患者の喜ぶこと, できることをさがして発展させることを最大の目標とした. その結果, 「外来相談」を一つのきっかけとして, 療育に対する親の姿勢が積極的となり, 患者が変わり, そのことが親や周囲の人をさらに刺激してかかわりが増えるというよい循環が成立した. したがって, この指導方針は妥当なものであったと考えられ, さらに長期的検討をしてゆきたい.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.48.878