ペースメーカー植え込み患者の電話器使用側に関するアンケートの検討

携帯電話によるペースメーカーの電磁干渉(EMI)の予防策をたてるために、ペースメーカー植え込み側決定の参考として、すでにペースメーカーを植え込まれた症例に対する受話器使用側ならびにその理由についてのアンケート調査を行った。現在携帯電話を使用しているものは、わずか2例のみと少なかった。 ペースメーカー本体と通常使用する受話器が近接する群:58,1%、近接しない群:41.9%の結果であり、受話器把持側が制限される理由として、一側聴力低下・一側肩関節可動域制限などの理由を挙げるものが認められた。携帯電話め普及・高齢者の増加とともに、ペースメーカーと携帯電話のEMIの機会が増える可能性があり、今後注目...

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Published in人工臓器 Vol. 26; no. 1; pp. 61 - 63
Main Authors 重田, 治, 三井, 利夫, 軸屋, 智昭, 寺田, 康, 榊原, 謙, 厚美, 直孝, 土肥, 敏樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本人工臓器学会 15.02.1997
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ISSN0300-0818
1883-6097
DOI10.11392/jsao1972.26.61

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Summary:携帯電話によるペースメーカーの電磁干渉(EMI)の予防策をたてるために、ペースメーカー植え込み側決定の参考として、すでにペースメーカーを植え込まれた症例に対する受話器使用側ならびにその理由についてのアンケート調査を行った。現在携帯電話を使用しているものは、わずか2例のみと少なかった。 ペースメーカー本体と通常使用する受話器が近接する群:58,1%、近接しない群:41.9%の結果であり、受話器把持側が制限される理由として、一側聴力低下・一側肩関節可動域制限などの理由を挙げるものが認められた。携帯電話め普及・高齢者の増加とともに、ペースメーカーと携帯電話のEMIの機会が増える可能性があり、今後注目を要する問題と考えられた。受話器使用の反対側にペースメーカーを植え込むことも考慮すべきである。
ISSN:0300-0818
1883-6097
DOI:10.11392/jsao1972.26.61