第14回体表心臓微小電位研究会 心筋梗塞責任血管におけるQT dispersion, Activationrecovery interval dispersion,Recovery time dispersionの差異に関する検討
【目的】我々は測定者間の誤差が生じないことから,心室再分極異常の指標として標準12誘導心電図のコンピュータ解析より得られるQT dispersion,Activation recovery interval(ARI)dispersion,Recovery time(RT)dispersionの有用性を報告してきた. 今回これらの指標を用いて心筋梗塞責任血管別評価が可能か明らかにすることを目的とした.【対象・方法】心筋梗塞患者ll4名(左前下行枝(LAD)群59名,右冠動脈(RCA)群44名,左回旋枝(LCX)群11名)を対象とし,慢性期標準12誘導心電図を自動解析しQT dispersion,...
Saved in:
Published in | 心臓 Vol. 37; no. Supplement1; pp. 16 - 18 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本心臓財団
2005
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 0586-4488 2186-3016 |
DOI | 10.11281/shinzo1969.37.Supplement1_16 |
Cover
Summary: | 【目的】我々は測定者間の誤差が生じないことから,心室再分極異常の指標として標準12誘導心電図のコンピュータ解析より得られるQT dispersion,Activation recovery interval(ARI)dispersion,Recovery time(RT)dispersionの有用性を報告してきた. 今回これらの指標を用いて心筋梗塞責任血管別評価が可能か明らかにすることを目的とした.【対象・方法】心筋梗塞患者ll4名(左前下行枝(LAD)群59名,右冠動脈(RCA)群44名,左回旋枝(LCX)群11名)を対象とし,慢性期標準12誘導心電図を自動解析しQT dispersion,ARI dispersion,RT dispersionを得た.【結果】QT dispersionはLADがRCAに比し有意に大きく,ARI dispersionはLCXが他群間に比し有意に小さく,RT dispersionではLADが他群間に比し有意に大きかった.【総括】LAD群は全指標において心室再分極異常を示した.しかしQT dispersionのみでは心筋梗塞責任血管別の心室再分極異常を明らかに出来ず,ARI dispersion RT dispersionを用いた検討が必要と考えられた. |
---|---|
ISSN: | 0586-4488 2186-3016 |
DOI: | 10.11281/shinzo1969.37.Supplement1_16 |