大気中のクロトンアルデヒドのキャピラリーガスクロマトグラフィー・マススペクトロメトリーによる定量

大気中のクロトンアルデヒドを2, 4-ジニトロヒドラジン (DNPH) 含浸シリカカートリッジで捕集し, GC/MSで定量する分析法を開発した。大気試料はクロトンアルデヒドのオゾンスクラバー上での損失を防ぐために, 使い捨てカイロにより並列につないだオゾンスクラバーを加温しながら採取した。0.1l/minで24時間, 大気を採取した時の検出下限値及び定量下限値はそれぞれ4ng/m3及び14ng/m3であった。本法により実際の大気を測定したところ, 0~0.78μg/m3のクロトンアルデヒドが検出された。また, ホルムアルデヒド及びアセトアルデヒドでも使い捨てカイロによる加温効果が認められた。...

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Published in環境化学 Vol. 8; no. 4; pp. 807 - 812
Main Authors 神浦, 俊一, 田島, 裕子, 中原, 武利
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 一般社団法人 日本環境化学会 1998
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Summary:大気中のクロトンアルデヒドを2, 4-ジニトロヒドラジン (DNPH) 含浸シリカカートリッジで捕集し, GC/MSで定量する分析法を開発した。大気試料はクロトンアルデヒドのオゾンスクラバー上での損失を防ぐために, 使い捨てカイロにより並列につないだオゾンスクラバーを加温しながら採取した。0.1l/minで24時間, 大気を採取した時の検出下限値及び定量下限値はそれぞれ4ng/m3及び14ng/m3であった。本法により実際の大気を測定したところ, 0~0.78μg/m3のクロトンアルデヒドが検出された。また, ホルムアルデヒド及びアセトアルデヒドでも使い捨てカイロによる加温効果が認められた。
ISSN:0917-2408
1882-5818
DOI:10.5985/jec.8.807