Edinburgh Visual Gait Score を用いて歩行パターンの評価と理学療法プログラムの立案を行い歩行能力が変化した脳性麻痺児の1 症例

【はじめに】脳性麻痺児の歩行パターンを高価な機器を用いずに評価する方法として,Edinburgh Visual Gait Score(EVGS)がある。今回,EVGS を用いて歩行パターンを評価し、理学療法プログラムの立案・介入を行い歩行能力が変化した脳性麻痺の症例を報告する。【症例記述】本症例は7 歳男児,粗大運動能力分類システムレベルⅡの脳性麻痺児である。歩行能力の向上を目的としてEVGS を用いて歩行パターンの評価を行った。EVGS を中心とした評価結果を基に歩行パターンの問題点及びその原因と推察される機能障害に対し理学療法介入を実施した。その結果,歩行パターン及び歩行速度,歩行持久力,...

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Published in理学療法 - 臨床・研究・教育 p. 2026-03
Main Authors 楠本, 泰士, 加藤, 愛理, 脇, 遼太朗, 宮本, 清隆
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 埼玉県理学療法士会 2026
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ISSN1880-893X
1880-8948
DOI10.11350/ptcse.2026-03

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Summary:【はじめに】脳性麻痺児の歩行パターンを高価な機器を用いずに評価する方法として,Edinburgh Visual Gait Score(EVGS)がある。今回,EVGS を用いて歩行パターンを評価し、理学療法プログラムの立案・介入を行い歩行能力が変化した脳性麻痺の症例を報告する。【症例記述】本症例は7 歳男児,粗大運動能力分類システムレベルⅡの脳性麻痺児である。歩行能力の向上を目的としてEVGS を用いて歩行パターンの評価を行った。EVGS を中心とした評価結果を基に歩行パターンの問題点及びその原因と推察される機能障害に対し理学療法介入を実施した。その結果,歩行パターン及び歩行速度,歩行持久力,日常場面の移動能力,筋力に変化が見られた。【考察】EVGS を用いて歩行パターンの評価を行い,歩行の特徴に応じた理学療法介入を実施したことで,歩行能力の変化に繋がったと考える。
ISSN:1880-893X
1880-8948
DOI:10.11350/ptcse.2026-03